トンビの鳴き声

田んぼの中に

うずくまる人

声もでなくて

言葉もなくて

ひとつひとつの

苗に込めた

想いや汗を

思い出す。

田んぼの中で

しゃがみ込む人

太陽とともに

月とともに

晴れとともに

雨とともに

ひとつひとつの

作業に込めた

無念とともに

暮らしとともに

縋りつく人

頼もしい君

ちょっと 僕の悩みを聞いてくれ

どうしたらさ

君の ように 真っ直ぐ進めるの

頼もしい君

僕はとても辛い時がある

僕は怠け者さ

そのうえ臆病でケチな卑怯者

人に縋り

夜に縋り

酒に縋り

今夜も

君に縋り

音に縋り

また 最後に

言葉に縋る

夜が耽る

夜が耽る

言葉は

言葉が いつの時代でも

最大の 暴力であり

言葉が どこの土地でも

最大の 差別を生む

言葉が いつの時代でも

最大の 権力であり

言葉が どこの土地でも

最大の 対立を生む

言葉が いつの時代でも

最大の 災難を引き寄せ

言葉が どこの土地でも

最大の 遺恨を作る

言葉が 何かを台無しにしたら

言葉が 更なる混沌を作り出す

言葉が 誰かを追い詰めたら

言葉が 皆殺しを誘い込む

言葉が 世界を壊そうとしたら

言葉が 世界を一掃する

木っ端微塵に

言葉が すべてを台無しにする

できないのに、やらない

できるから、やる人

できないけど、やる人

できる人がいないから、やる人

できない人しかいないから、やる人

 

できるけど、やらない人

できないから、やらない人

やりたいけど、やらない人

できないのに、やらない人